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2015年07月20日

小説『火花』が芥川賞受賞!又吉直樹が語る「芸人の経済学」とは?

文才が花開き、ついに芥川賞も受賞!自ら書いた小説が104万部も出版されるなど今注目の芸人。彼の頭の中はいったいどうなっているのか? 取材を重ねてわかったことは、彼は努力の人だったということ。売れない頃、バイトに精を出し少しでも良い暮らしをしようとするライバルたちを横目に、風呂なし・トイレ共同のアパートでひたすら本を読みふけり、大学ノートにネタを書き続けた日々。「その時があったからこそ、今の自分がある」と、振り返る。そんな彼が口にした「芸人の経済学」とは意外なものだった。

 読破した本は2000冊以上という、お笑い界はもとより、芸能界きっての読書家として知られ、これまでエッセイや短編小説も発表するなど、知性派のイメージが強い又吉直樹。この春よりリニューアルするNHKの経済学番組『オイコノミア』で経済を語っている。文学とは違い、経済がテーマとなると、本人にも戸惑いがあったという。

「やっぱりお金の話がメインになると思ったんです。僕、これまで、ほとんどお金に関しては、無縁というか、ま、無縁ではありえないんですけど、深く関わってこなかったので、この仕事のお話をいただいた時は、どこまで話についていけるかなと、正直不安でした」

 だが、番組が回を重ねるごとに、意外な事実が判明する。彼がこれまでの人生で選択してきた“生き方”が、実は、最先端の経済理論に、ことごとく当てはまることが明らかになっていくのだ。

◎家賃2万5000円の風呂なしアパートに住み続けた理由とは?

 例えば、東京での下積み時代のこと。又吉は、吉本興業の養成所に通っていた時を含めて、生活が維持できる程度の必要最低限のアルバイトしか、やってこなかったという。それは、実家からの仕送りが多かったとか、貯金があったからというのではない。お金は全然なかった。しかし、あえてバイトをしない、という選択をしたのだ。

「同期のヤツとかは、大体週3とか週4でバイトして、月15万円くらい稼いで、風呂付きのアパートに住んだりしてました。同世代の大学生と同じような生活をしようとしてたんです。それを見て、すごい違和感があったんですよ。“何しに東京に来てるんだ?”って」

 その時の又吉は、仕方なく月に5~6回バイトに行って、風呂なし・トイレ共同の家賃2万5000円のアパートで暮らしていたという。極力バイトをしないようにして、同期たちがバイトに割いている時間を、お笑いのネタを書くことに費やしていたのだ。

「お笑い芸人として売れることを目標とするなら、お笑いに費やす時間をまず確保しなければダメですよね。バイトを週1回にすれば、週の半分バイトしているヤツが5年間かけてお笑いに費やす時間を、2年半で確保することができるはず。もし、そのふたりの才能が同程度なら、売れる可能性が2倍早くなると考えていました」

 このような、限られた資源(この場合は時間)の投資すべき順序を考えることは、さまざまな国の所得格差を経済モデルから分析する開発経済学の分野でも重要視されている。

「そのときの僕の考え方について、番組に出演している先生からは正しいと言われて、ああやっぱりな、と思いました。同時に、自分の中にも経済の合理性があったんだなという驚きも。でも、なかなかこの考え方は、世間では通用しないですよね。普通、きちんとバイトをしながら、夢を追っているヤツのほうが偉いと思われるじゃないですか。僕の場合は、結構、周りにも迷惑をかけてましたから(笑)」

 知り合った人には、お米を送ってくれるように頼んだり、本当に空腹が辛くなった時は、お笑いライブのチケットを売っていて、興味を持ってくれた人に、「今日はどちらでご飯を食べるんですか? 僕もお邪魔していいですか?」などと聞いたことがあったという。

「芸人仲間からも、アイツは人間としてヤバい、とか言われてました(笑)。ただ、それができたのは、自分のやっていることは間違っていないという確信があったから。あと、こういう話は、お笑いのライブでも話せるので、そんなに悲惨な気持ちではなかったんですよね。空腹は辛かったですけど(笑)」

◎自分の夢を諦めずに達成する「経済学的ノウハウ」

 もうひとつ、例を挙げよう。又吉といえば、サッカーが得意なことでも有名だ。高校はサッカーの強豪校へ行き、大阪府代表としてインターハイに出場した経験を持つ。高校卒業後の進路としては、大学への推薦やサッカーチームのある企業への就職という道もあった。しかし、中学生の頃から、芸人になることを決めていたという。

「中学生の時に、芸人にならなかった自分をイメージしてみたんです。別の仕事に就いて、結婚して、子供もできて、夕飯を家族で食べながら、お笑い番組とか見ていると思うんですよ。で、そこに出ている芸人を見ながら、“こんなんオモロない、おれのほうが全然オモロいよ”なんて言ったりしている……それを想像したら、すごいストレスになったんですね。そんなストレスを味わうくらいなら、芸人を一回やって、自分の限界を知って、辞めた方がまだマシだと。それなら、“コイツらのおもしろさはオレにはわからへんけど、きっとこの番組に出ているんだからスゴいんやろな”と思える気がするんです。自分が本当にやりたいことを、納得するまでやることが、大事なんだと思います。たとえ、成功しなくっても」

 経済学に「時間非整合」という理論がある。時間が経過することで、ものの見方や考え方などの価値観が変わってしまうことを指している。卑近なケースでいうと、将来の目標を決めても、時間が迫ってくると、煩わしさやネガティブな面が意識され、諦めるということが起こりやすい、という理論だ。

 それを防ぐためには、まず、将来についてじっくりと考えておくこと、そして、なるべく早くその目標に向かって具体的な行動を起こすことが重要になるという。また、目標を口に出す「コミットメント」を行なうと、自分への強制力になると説かれている。

 又吉の場合は、中学生から将来のイメージを明確に持ち、高校時代も1年生のときから、芸人になるために、「卒業後は父親の仕事を継ぐ」とサッカー部の監督に嘘をついていたとか。卒業後の進路として、サッカーの選択肢を排除するためだ。これは、もともと「自分の目標を口に出して言うことが嫌いだった」という、彼ならではのコミットメントといえるだろう。

◎実は“つぶし”が効く芸人という職業

 生来のセンスに加え、努力、さらには、意図せざる合理的な選択などによって、ピース・又吉は売れっ子芸人として活躍することになる。だが、今の彼のようなポジションにいる芸人はほんのひと握り。夢を目指すといえば聞こえはいいが、挫折をしたときのことを考えれば、その人生にはリスクがつきまとう。長らく続いているお笑いブームの影響で、芸人を目指す若者は後を絶たないが、辞めていったその他大勢はどうなっているのだろうか。

 話題の小説『火花』に、そのあたりの状況が描かれている。実は、芸人はつぶしが効く職業なのだという。

「芸人を辞めた人間は、営業職に就くケースが多いみたいで、不動産会社や携帯電話の販売会社などに転職してますね。で、すぐに結果を出して、店長とかになったり。僕なんかより、メチャメチャ稼いでいる人、いっぱいいますよ。人を笑わせる技術は、少なくとも普通の人よりはあるので、営業では有利になるんだと思いますよ。僕は、全く営業には向いてないと思いますけど(笑)」

 お笑いのスキルを磨くということは、ビジネスで必要とされる、コミュニケーション能力を養うことにつながっているというわけだ。お笑いブームが一過性で終わらない背景には、こうした理由があるのかもしれない。

 また、『火花』では、主人公の芸人が、先輩芸人のエピソードをノートに書き溜めていく姿も描かれている。何年にもわたって書き続けられているシーンは、作者である又吉自身が、小学生時代から書き続けてきた“ネタ帳”を連想させる。

「普通の大学ノートなんですが、100冊以上にはなってますね。ネタ帳とはいっても、きちんと形になっているものではなく、とにかく発想だけを書き溜めています。書いた時は実現できそうもないネタでも、そのうち技術が身に付けばできるかもしれない、というものも含めて。だから、コントになるのか、漫才になるのか、それ以外の何に使えるのか、わからない雑な状態のままになってます。きっと、小説のネタにもなると思います」

 そうしたネタ帳も、経済学の視点から見ると、立派な、先を見越しての「貯蓄」となる。「実際、僕自身も、将来、歳を取って、ネタが浮かばなくなったら使えるだろうと思っていた部分もあるのですが、最近ヤバイなと感じているのは、すでにもう、かなり使い始めているんですよ(笑)。まだ、34歳なんですけどね。ネタ帳を見返して、19歳とか20歳の頃の自分の発想にハッとしている。まずいなと思いつつも、書いておいてホンマに良かったと」。

 又吉は、常々こんな言葉を口にしている。「経済学は、人生における落とし穴や迷子になりがちな場所を教えてくれる“地図”になり得るもの」と。それは今の彼の実感だろう。若い時にたっぷりと自分への投資を行ない、芸人としての膨大な資産を保有している彼から、さて、次はどんな創作が生み出されるのだろうか。

★又吉直樹さん
1980年大阪府寝屋川市生まれ。身長164cm、B型。1999年NSC東京校5期生に。2003年、同じ期の綾部祐二と「ピース」を結成。高校時代は名門・北陽高校でサッカー部に所属。趣味は読書で、太宰治、芥川龍之介らをリスペクトし自らも小説を執筆。著書に『第2図書係補佐』『東京百景』などがある。2015年、雑誌『文学界』に発表した小説『火花』が話題となり、3月11日に単行本として発売。初版は15万部という異例の部数に。そして先日、第153回芥川賞に輝いた。レギュラー番組に『オイコノミア』(NHK)がある。  


Posted by みいぃ  at 21:32Comments(0)エンタメニュース

2015年06月21日

離婚&億の借金 「15歳下と再婚」の野村宏伸が語っていた苦難

出産、妊娠などおめでたい話が続いている芸能界で、今週の話題といえば、野村宏伸(50)の再婚報道だろう。相手は15歳下のベッキー似の美女で、同棲中とも報じられたが、野村は日刊ゲンダイ本紙のインタビューに2度登場、近況などを語っていた。

 ここ数年は環境も大きく変わった。6年前に離婚し、3年前に独立して個人事務所をスタートさせたことで心機一転、新たな一歩を踏み出していた。取材では「公私ともに充実している」と明るい表情だったが、プライベートでも新たな展開があったわけだ。

 20代では、億単位の収入があったという野村だが、この間、意外にも借金でも苦労したことを本紙にこう語った。

「20代後半に世田谷に敷地110坪、建坪80坪の一軒家を2億3000万円で建てていたので、毎月50万円の返済がありました……生活費以外にもいろいろな費用がかかるのに、役者の40代というのは20代のようには稼げなくなってくる。そのうえで……恥を忍んで知人に1000万円借りました」

「6年前、44歳で離婚したんですけど、離婚する少し前が一番お金で苦労した時期かな。ちょうどその頃、友人に1000万円ほど貸してしまって……結局、返ってこなかった」

 そんな中で「結局、家を売って借金を返しました。今は借金ゼロ。本当に気持ちがラクになりました」と語った。

 また、改めて交友関係についても語った。デビュー作は「メイン・テーマ」だが、そこで森田芳光監督(故人)と出会ったこと、この時、監督にホテルの部屋でマンツーマンの演技指導をしてもらったこと、監督に松田優作にも会わせてもらって下北沢のバーで桃井かおりと4人で飲んだことなどを語った。そして森田監督の「の・ようなもの」の続編に出演、来年に公開予定だという。

「気持ちを新たに独立して丸3年。脚本家の伊藤和重と“NOMUZUプロジェクト”って、演劇プロデュースユニットを組んで、オリジナルの舞台を年1回やっています」と、今は7月1から上演される池袋「シアターグリーン」の主演舞台「愚者よ」の稽古に集中している。

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Posted by みいぃ  at 19:21Comments(0)エンタメニュース

2015年06月02日

米女優M・クニスのストーカー男、精神療養施設から脱走

[ロサンゼルス 1日 ロイター] - 米女優ミラ・クニスさんへのストーカー行為で有罪判決を受けた男が、収容されていたロサンゼルス地区の精神療養施設から脱走したことが分かった。すでにクニスさんには通知されたという。当局が1日に明らかにした。

当局によると、男(30)は5月30日午後、浴室の窓から脱走した。関係当局が捜索中だが、現在も行方は分かっていない。

男は2013年1月、クニスさんをストーカーした罪で有罪とされ、執行猶予が付いたが、違反行為を犯したため懲役3年の実刑判決を受けた。模範囚だったため今年4月に同施設へ移されていたという。  


Posted by みいぃ  at 18:29Comments(0)エンタメニュース

2015年05月14日

大泉洋、不況の時代だから続けられたタレント業

NHK朝ドラ『まれ』のダメお父さん役が良くも悪くも(!?)話題になっている大泉洋。最新主演作『駆込み女と駆出し男』(5月16日公開)では、弱々しい一面が自身に似ているという“戯作者志望の見習い医者”役を好演している。そんな大泉が、演じるキャラクターと比較しながら、これまでの自身の生き方やメディアでのイメージについて思うことを語ってくれた。

【写真】「理想の結婚相手」1位の理由を分析?インタビュー撮り下ろし

◆別の時代に生まれたら就職していた

 『まれ』の夢を追い続けるダメなお父さん・津村徹役がすっかり板についている大泉。一方、『駆込み女と駆出し男』で演じる信次郎は、医者になりたいという気持ちと戯作者への憧れがあって、どちらに進むか決めかねている弱々しい一面と、素直な子どもっぽい一面とをあわせ持つ人物。ふたりのキャラクターはまったく異なるが、どちらも素の大泉に似ている気がする。

「『まれ』のお父さんはまったく私に近くないです。大きな夢を持たないし慎重な男なので。信次郎のように、進む方向をなかなか自分では決められないというところは、近いと思います。でも私は、最終的に出した自分の答えは間違っていないという思いはありますけど」

 順風満帆の道のりではなかったかもしれないが、厳しい芸能界で大成功を収めている俳優のひとりであり、老若男女から愛される存在であることは間違いない。そんな大泉が、これまでの人生のなかで“自分の答え”に迷っていた時期とはあるのだろうか。

「大学時代になんとなくアルバイトでテレビに出るようになって、親から『あんた将来どうするの?』と聞かれても『そのとき考えるわ』って言いながらこの仕事を続けてきたので、タレントとして生きていくと決めた瞬間がないんですよ。その結果、今はテレビや映画に出させていただくのも楽しいし、仲間とやっている舞台も楽しい。でも、よく考えると、私らの頃は『将来を決めないこと』に対して追い風だった時代だったのかもしれないですね。不況で就職先も見つからない、だったら好きなことをやってもいいんじゃないっていう空気がありました」

 同年代(ロスジェネ、団塊ジュニア)の人たちにはわかるかもしれない。必ず何者かにならないといけないという圧力がなかった時代。そんな時代に20代を過ごしたことが今の大泉を形作っているという。

「終身雇用の制度とかも崩れていく時代でしたからね。それは私がこの仕事を続けていくのにいい時代だったのかもしれません。もし別の時代に生まれていたら、慎重な男だからやっぱり就職していたと思いますね。当時、テレビに出ていたのもありますが、北海道での舞台もある程度上手くいっていたので、辞めないで済みました。私は堅実な人間なので、それがなかったら続けていなかったかもしれないです」

◆「北海道に帰れ」って手紙が届いた

 そうして続けている俳優業は順風満帆。出演作品が常に絶えることがない超売れっ子であり、TEAM NACSの全国公演チケットは即完売する大人気ぶり。そして……、妻子持ちであるにも関わらず、あるアンケート調査では「理想の結婚相手」1位に選ばれている。

「そうらしいですね。ファンの方から教えてもらいました。『しあわせのパン』に出演したときに『そろそろそういう時代が来るんじゃないの~?』なんて言ってたんですが、一向に来なかったんです(笑)。そしたらねぇ、まさかそんな時代が来るとは……(笑)」

 その1位に選ばれた理由を自己分析してもらうと。

「単純に、私がいたらずっとしゃべっていて家庭が楽しそうだと思っていただいているんですかね。ふだんはそこまでしゃべりっぱなしではないんですけど。こういう調子でずっとしゃべり続けたら、うっとうしいと思いますよ(笑)」

 タレント、俳優などメディアで活躍するうえで避けられないのが、出演番組や演じる役柄からのイメージの定着、インタビューなどからの発言の波紋だろう。それに対して意見や反論する機会はほとんどなく、ケタ外れの人気者ゆえの苦労も多いようだ。

「我々の仕事だと、誤解されたまま終わってしまうことはあります。最近、驚いたのは、私が『まれ』の現場で常にスープカレーを差し入れしているって記事があったんですけど、そんなことは一度もないんですよ(笑)。まったく事実がないんですから、もう小説です。これは今、たまたま話す機会があったから良かったですけど、やっぱりそういうことが多い商売ではあります。テレビのバラエティ番組でも、笑ってもらうためにはそう返すしかないでしょっていう場面は多々ありますし。『まれ』でも、『お父さんがひどすぎて娘がかわいそうだから、大泉は北海道に帰れ!』って手紙が番組に届いたそうです(笑)」
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Posted by みいぃ  at 16:29Comments(0)エンタメニュース